非鉄金属鉱山・炭鉱などの鉱業、造船・鉄鋼などの重工業という産業が営まれていた施設や当時の最先端技術を以て建設された建築物の中で、特に我が国の近代化・経済発展に貢献したもの、誇るべき技術が開発・使用されていたもので、後世に伝えるべき遺産としての価値がある「場」「物」「記録」を指します。また、現在も操業・供用されているもの、戦争遺跡、公害など負の遺産もその対象とします。
上記はニギニータギル憲章(※)を参考にJ-heritageが独自に定義したものです。
※ニジニータギル憲章
産業遺産に関する国際学会組織である国際産業遺産保存委員会(TICCIH)が2003年ロシアで開催した本会議にて採択した産業遺産に関する広範囲な定義及び保存に関する声明文書。この憲章では学会が目指すべき産業遺産の研究と保存の他、住民教育まで範囲が及んだ総合的な見解となっている。
全国の産業遺産リストは「ヘリタビ」をチェック!(別サイトに移動します)
産業遺産に足を運び、地域住民や元従業員などのインタープリターを通じてその地域に誇るべき産業技術があったこと、また産業に関わる生活・文化があったことを学ぶ旅を指します。また、それらの産業技術が生み出した光も影も継承し、旅人自身が社会とどう係わっていくのかを考える機会になればと考えています。
また、旅人と交流することで、地域住民の方も地元への誇りを再確認し、日常に埋没してしまった新たな地域遺産を発見する機会になると考えております。
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