先日、尼崎市の大庄公民館を見学してきました。
昭和13年に大庄村役場として建てられた村野藤吾の作品。
戦前のモダニズム建築を堪能させて頂き、担当者の方にJヘリ的ないつもの質問を(笑)
「開かずの間はないですか?」とお聞きしたところ、和室の押入に天井裏に入る梯子があるとのこと!
特別に入れて頂けることに!!
中はやたらと広い空間で大きな特徴はないように見えますが・・・
何やら廃材が山積みになっている一角が。
中から何と旧日本軍の集合写真とガスマスクを発見!!
帰社後に調べてみると・・・
旧日本軍の集合写真は桃山御陵(京都)の大階段で撮影したようです。
撮影時期・部隊・メンバー構成は今の所不明です。
ガスマスクは戦時中家庭向けに作られた防空防毒面(防空用市民防毒面吸収缶圓用二号 甲号)のようです。
尼崎は軍需拡大のため工業都市として発展した街でもあります。
戦時中は大阪・神戸とともに焼夷弾による空襲対象となっていました。
そのため、村役場には防災本部が置かれており、防毒面を備蓄していたのでしょうか。
大庄公民館は建築としての価値も高いですが、戦争の記憶を閉じ込めている貴重な遺産でした。
機会があれば足を運んでみてほしい場所です。
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